犬の避妊を考える(4) -術後、どうなるか-

712月 - による admin - 0 - moca

術後、どうなるか

基本的に、人間ではどのような作用が起こるかは想像しやすい。犬も同じ臓物があって、哺乳類であることを考えれば、転じて考えることも容易い。しかし、安易な考えは危険だから、正しく調べておく。

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一般には「太る」とか「性格が変わる」とか言われているようだ。

太る

太るについては栄養の取り込みが良くなるらしく、適切な餌の量の30%を引いたものが術後からは新たな適正値になるらしい。ついでに、食べる量が増えるから、正しくない飼い主の責任によって太る結果になるということもあるようだ。

手術と肥満には因果関係はありません。しかし、実際には手術後に肥満した犬をしばしば見かけます。その原因はカロリーのとりすぎです。(中略)手術前と同じ量の食事を与え、運動量にも変わりがなければ、肥満することはありません。もし、食事量が増えないのに肥満するようなら、何か病気にかかったことが考えられます(中略)犬にとって、食欲、性欲、行動(運動)欲が3大欲望です。不妊手術によって、そのうち性欲が抑制されると、残りは食欲と行動欲になります。(「犬の飼い方と病気:不妊手術について」より引用)

# つーか、欲しがるからあげるってのは虐待な。人間でも。日本国においてはそのような凡例はないそうだが。とっとと作れ。

性格が変わる

性格が変わるについては、どんどん学習して変化していく動物であるから、というもので、手術を行ったことと関連付ける科学的根拠はないらしい。

手術は犬の性格や気質、あるいは知能の発達に、何らの影響をも与えるものではありません。犬の知能の発達は、1~2歳までにはまだ完了しないのが普通(「犬の飼い方と病気:不妊手術について」より引用)

施術に弊害はあるか

メスの場合、避妊手術が早すぎると、尿を我慢できなくなり、あちこちにおもらしするという行動が現れることがあります。(中略)しかし、その行動は少量のホルモン剤でほとんど治すことができますので、あまり 問題になることはありません。(中略)多少早めでも、避妊手術を行う方が行わないよりメリットがあることは確かです。(「犬の飼い方と病気:不妊手術について」より引用)

まぁあとは施術そのものの成功率みたいなもの。調べた限りでは、度を超えて心配するような率ではないようだ。が、何にせよ替えの利かない生命、ことに愛犬ともなれば、その辺の人間がどうこうなるより遥かに心配だ。

参考文献

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