ターニングポイント(5) – 犬は褒美と服従によって行動させられているか

1412月 - による admin - 0 - moca

犬は褒美と服従によって行動させられているか

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多くの文献で、犬に躾を行うには褒美を取らせる方法が解かれている。moca もこれによって幾つかの命令を理解した。

短絡的な友人は単に餌が欲しいだけだろうと言う。もちろんそれは否定できない。moca は食いしん坊であるし、褒美があると無いではモチベーションが違うw ついでに言うと、褒美がもらえる状態ではなくても持ち前のスマイルでGet する。きっとヤツの胃袋は宇宙に違いない。将来は探偵になるかもしれんな。

獣医師の元を訪れた際も、この方法を実行しているところを目撃されたが、結局そうやって行くしか無いんだよな、というような発言を伴った。ということは大きく外れたことではなくて、動物に何かをさせようとしているときには有効な方法なのだろう。

ただ、重要なのは完全に褒美によってコントロールするのではなくて、「褒美+褒められる」から「褒められる」だけで嬉しいと思うようにしていく必要もある。なんというか、褒美というのはきっかけとして俺は利用しているに過ぎない。

ところで、書籍には救助を求める人間を探し当てる犬についても書かれている。この書籍は2007 年に出版されたものだから、2011 年の東日本大震災は未来の出来事になる。ここで興味深いのは文章中で「生きている人間を発見出来なかった犬が悲観した。モチベーションを上げるためにワザと救出できた場面を演じた」という趣旨の記述があった。驚くべきことに、これと全く同じことが東日本大震災でもあったのだ。海外のあるチームが引き連れたきた犬は、次々と遺体を発見した。しかし、津波によって被災した地域であることから、生きている人間の発見は確か無かったはずだ。そうすると、犬は悲しくなってしまったという。これは映像付きのドキュメンタリーか何かで放映されたものだったが、やはり同様の手段でモチベーションを回復させたと記憶している。

もし、犬が服従やエサが欲しくてイヤイヤ命令を実行するなら、悲観する必要は全くない。人間を発見することは褒美を貰える行為で、誇れても悲しむ必要なんて無い。ならば、犬はなぜ悲しくなったのか。多少とも人間が受けたショックを豊かな感受性で感じ取り、主人の状態を反映させたものかもしれない。けれど、それよりももっと生々しい感情によって悲しくなったと説明したほうがグッと来る。

犬は鼻のきく動物だから、褒美を見せた後、稀にどちらに入っているかを当てさせる。ほとんどmoca はこれを当てる。だが100%ではない。外れた時、何故食べられないのか、何故褒めてもらえないのか、何故何も存在しないのか思案しているようにも見える。食べられなかったのも大きいだろうが、moca はなぜ褒めてくれないのか、というような表情でこちらを見る。もしかしたら俺がそう思い込みたいだけかもしれない。

総合的に考えると、犬はやはり情のある動物であろうという結論に達する気がする。

参考文献

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